絵画に関する基礎知識
版画には様々な技法があり、大きく分けて4種類あります。
代表的な4種類の技法です。
- 凸版(主に木版、紙版画等)
- 凹版(エッチング・ドライポイント等)
- 平版(リトグラフ等)
- 孔版(シルクスクリーン等)
版面に耐酸性のニスを被せ、版の上に針で描写し版面の金属を露出させ、それに酸をつけると、露出している金属面が腐蝕を受ける事になり線が描かれる技法。
銅版画の一種で、鋼鉄針やダイヤモンド針などで直接銅板に彫っていく凹版技法。 線を刻んだ後にできる、ささくれや、まくれなどをそのままに生かしにじんだような 線になります。
リトグラフとは日本語で石版画の事で、石灰石やアルミニウム板の上に油性のクレヨン(墨)などで直接絵を描き、その上に水性の溶液(アラビアゴム液)を塗り、油性インクで油性部分だけに、色を付着させ、それを紙に写しとる技法。
枠取りをしたフィルム等に、絹やナイロン布を張り、インクが通過する部分と通過しない部分を作りインクを押し出し転写する技法。
版画には、40/100等が書かれておりますが、これがエディションナンバーというものであり、分母がその作品の限定総部数を表し、分子は限定総部数の何枚目かを表しています。
この場合は、限定総部数100枚の内40枚目という意味になります。
作品によっては、エディションナンバーの数字の代わりに、アラビア数字やローマ字で表した作品もあります。但し、刷った順番とは全く関係がありません。
また、エディションナンバーのアルファベットが記載されているものがあります。
これは番外版画と呼ばれ作品の限定総部数の10%〜15%ほど作られております。
- E.A=エプルーブアルティスト【Epreuve d'artiste】 作家保存版
- A.P=アーティストプルーフ【Artists Proof】 作家保存用
- H.C=オル・コメルス【Hors Commerce】 版元保存用(非売品)
- P.P=プリンターズ・プルーフ【Printer's Proof】 刷元保存用